目指せ、NO.1添乗員

観光関連の専門学校で学ぶ津村くん(18歳)は、団体旅行の添乗員、しかも人気者の添乗員として人に知られたいという夢を持っています。

「きっかけは、本当に簡単ですよ。母親が故郷に法事で出かけることになって、なにしろ母は筋金入りの方向音痴だし、飛行機には乗ったことがないし、バスや電車、タクシーすら乗るのにもたもたするんです。それで、家族の中で一番ヒマだった僕がついていくことになったんですが、姉が丁度いいツアーがあったからと、申し込んだツアーが”あたり”だったわけです」

そのツアーには添乗員もついていて、出発時から親切な応対で乗客は楽しそうにしていたが、圧巻は飛行機を降りてバス乗車となってからで、バスガイドが不要なほど添乗員であるその中年男性が一人で喋りっぱなし。
とにかく、話が面白くて、挙動もおかしいので、景色は見るものの大事なところ以外は添乗員に全員釘付け。あっと言う間に目的地に到着。
宿での夕食・朝食もパワフルにリードする添乗員に彼も母親もすっかり元気をもらって大満足。

学校ではお調子者で通っている彼に「あんたもあんな仕事をしたらどう?」と旅行が終わってから母親に言われて、すんなり頷いたと言います。

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