調理師になりたい
「調理士になりたいなんて、高校三年の夏まで全く考えてもいませんでした」
そう語るのは、神奈川県の調理士養成の専門学校に通う仁科くん(18歳)。
夏休みに入って、東京でOLをしている姉が婚約者を連れて実家に帰った時のこと、婚約者である彼が作ってくれた料理に感激したのだと言います。
「彼は都内のイタリアンレストランで働くシェフなんですが、"まだ見習いなんで"と言いながら作ってくれた料理が美味しくて、綺麗で、何より作る姿が恰好よくって」
母親からは"あんたの方が彼に惚れてるみたいやん?"と言われるほど、彼の調理する姿をうっとり見ていたと冷やかされたのだそうです。
「昼間は学校、夜は殆ど毎日自宅近くの中華料理屋でアルバイトをしています」
え?イタリア料理専攻でしょ?
「違う料理も同時に勉強したいですからね」
週末の忙しい時だけという約束で働き始めたが、毎日入り浸っているそうです。
「賄い欲しさに来てるって笑われてますけど」
食べるのも修行のうちということか。
